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SHIBUYA MUSIC CROSSOVER 2025 #3 広瀬未来Jazz Orchestra

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渋谷区文化総合センター大和田にて、12年間に渡り開催してきた「ジャズ@大和田」の終了を惜しむ沢山の声に後押しされ、新たにスタートしたシリーズ"SHIBUYA MUSIC CROSSOVER"。
同イベントは「日常を彩る、音楽のある時間」をテーマに、若手アーティストを中心にジャンルや世代の枠を超えたライブをお届けするシリーズ。渋谷区民をはじめ、多くの人に良質な文化芸術に触れる機会を提供します。

第3回目となる今回は、ワールドワイドに活躍するトランペッター・コンポーザー広瀬未来が率いる新世代ビッグバンドが登場!
この機会に、日常を彩る音楽の時間を満喫してみてはいかがでしょうか?


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■SHIBUYA MUSIC CROSSOVER 2025 #3 広瀬未来/Miki Hirose Jazz Orchestra ■

【日時】
2025年10月25日(土)
15:00 open
15:30 start 

【出演】
桑原睦実(ヴォーカル)
土井徳浩(アルトサックス)
岡崎正典(テナーサックス)
西口明宏(テナーサックス)
高橋知道(バリトンサックス)
池本茂貴(トロンボーン)
青地宏幸(トロンボーン)
広瀬未来(トランペット)
大泊久栄(トランペット)
熊谷ヤスマサ(ピアノ)
手島甫(ベース)
坪田英徳(ドラムス)

【場所】
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール(6F)
(渋谷区桜丘町23−21)
https://shibu-cul.jp/denshohall

【料金】
全席指定 4,500円(高校生以下2,000円) 当日券は各席+500円
※渋谷区民優待有・要問合せ

【チケット・お問い合わせ】 
[チケットぴあ] 
https://t.pia.jp Pコード 295-013
[直接販売・お問合せ]
渋谷区文化総合センター大和田(3F)ホール事務室
TEL.03-3464-3252(受付時間 10:00 -19:00)
http://www.shibu-cul.jp/

【主催】渋谷区 

【協賛】サッポロビール株式会社 


SHIBUYA MUSIC CROSSOVER 
SHIBUYA MUSIC CROSSOVER


My First Jazz Vol.90-曽根麻央:My First Jazz

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Title : 『Play The Blues』
Artist : Ray Bryant Trio


皆さんこんにちは。マルチ・インストゥルメンタリスト、作曲家の曽根麻央です。
My first jazzということで僕の初めてのジャズアルバムをご紹介します。
僕はjazz.net では毎月Disc Reviewのコーナーを持っていて、ちょうど内容が少し被ってしまうのですが、Ray Bryantというピアニストがトリオでレコーディングしたアルバム『Play The Blues』を紹介します。
Ray Bryant はブギウギやストライドだったりという、古くからある土っぽいジャズのスタイルを継承して、コンサートホールで演奏するレベルに洗練・進化させた素晴らしいピアニストです。
彼は特にソロピアノでの活動が有名なのですが、このアルバムではソロピアノのレパートリーをトリオ編成、そしてゲストのハーモニカプレイヤーを加えたカルテット編成で演奏した内容になっています。
「Gotta Travel On」という彼の代表曲、「St. Louis Blues」「Things Ain't What They Used To Be」などのブルースの有名曲が、とても素晴らしい演奏で収録されています。

このアルバムとの出会いは小学3年生の時。地元の柏にお住まいだった元Swing journalの編集長・児山紀芳さんが開催したジャズライブで、メインアクトとしてRay Bryantが出演しました。
力強いグルーヴと、ピアノが揺れるまで引き続けるタッチに魅了され、CDが欲しいと親にねだって買ってもらったものだったと思います。サインも入っています。
親の車で聴いたり、自分のラジカセで聴きながらピアノを合わせて練習した記憶がある、思い出のアルバムです。
ぜひ、聴いてみて下さい。

曽根麻央



My First Jazz

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Title : 『Play The Blues』
Artist : Ray Bryant Trio
LABEL : M & I
RELEASE : 2000年

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【SONG LIST】
01. Gotta Travel On
02. I'm A Just Lucky So&So
03. Slow Freight
04. C Jam Blues
05. Stick With It
06. St. Louis Blues
07. C.C. Rider
08. Please Send Me Someone To Love
09. After Hours
10. Things Ain't What They Used To Be




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― 人生の旋律、愛の組曲。家族と音楽が織りなす、色彩豊かな45分 ―

ジャズピアニスト/作曲家・曽根麻央によるニューアルバム『8つの小品』が、2025年9月10日にリリースされることが決定した。
第一子の誕生という人生の大きな節目に誕生した本作は、家族への愛、日常の輝き、そして音楽への飽くなき探求心をテーマに構成された全8章からなる組曲作品。ジャズとクラシックの垣根を越えた響き、緻密なストリングスとブラスのアレンジ、そして即興性の中に光る深い叙情が魅力だ。



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【曽根麻央】 ピアニスト、作曲家 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。 2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。 同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。 2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

Latest Album

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Title : 『8つの小品』
Artist : 曽根麻央
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2025年9月10日
アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
【Songs】
01. Ⅰ. Overture (feat. Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)
02. Ⅱ. The Light You'll See
03. Ⅲ. Maria's Eye
04. Ⅳ. When the Angel Cries (feat. May Inoue, Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)
05. Ⅴ. Lullaby
06. Ⅵ. Rumba (feat. Kojiro Tokunaga, Ryo Miyachi, Kan)
07. Ⅶ. Love Letter (feat. Edmar Colón)
08. Ⅷ. Finale Part 1 (feat. Kan)
09. Ⅷ. Finale Part 2 (feat. Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)

【CD Bonus Track】
10. Waltz for Debby
11. A Song for Jobim
12. Lullaby (Piano Solo ver.)





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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寺尾紗穂コンサート 〜ブルーローズの庭で〜 2025/11/22(土):ライブ情報 / LIVE INFO

デビュー以来、名作を生み出してきたシンガーソングライター・文筆家、寺尾紗穂。
jjazz.netで温故知新のナレーターを務めてきたジョー長岡が企画するコンサートが、今年は11月、サントリーホール 小ホール(ブルーローズ)にて開催となります。

今年はゲストに現代美術家でホーメイ歌手でもある山川冬樹さんを迎えます。
どんなステージになるのかとても楽しみです。ぜひ足をお運び下さい。






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寺尾紗穂コンサート 〜ブルーローズの庭で〜

【日時】
2025/11/22(土)
開場 18:30 / 開演 19:00 

【出演】
寺尾紗穂   
ゲスト 山川冬樹

【場所】
サントリーホール 小ホール(ブルーローズ)
東京都東京都港区赤坂1丁目13−1

【チケット】
6000円 学生3000円
チケットはこちらから⇒ https://t.livepocket.jp/e/36lng

【問い合わせ】
namazu00@iCloud.com(ジョー長岡)

■企画 こほろぎ舎

 

Latest Album

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Title : 『わたしの好きな労働歌』
Artist : 寺尾紗穂
LABEL : こほろぎ舎
RELEASE : 2025年6月25日


【SONG LIST】
01.島根/「佐津目銅山鉱夫歌」(出雲市佐田町)
02.山形/「エンヤマッカゴエン」(最上郡真室川町安楽城)
03.福岡/「ずくぼじょ」(八女市豊福、大牟田市)
04.東京/「ひとつとせ」
05.岩手/「あらぐれ」(和賀郡和賀町山口)
06.愛媛/「浜子歌」(今治市大三島町口総)
07.東京/「田うない」(板橋区徳丸)
08.愛知/「せっせ」(豊田市稲武)
09.東京/「籠の鳥より」
10.兵庫「宍粟の守子歌」(宍粟郡千種町奥西山)
11.高知/「宿毛田植え歌」(宿毛市仲市)
12.沖縄/「月ぬかいしゃ」(八重山地方)
13.東京/「板橋の棒うち歌」(板橋区)

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【寺尾紗穂】
1981年11月7日生まれ。東京出身
大学時代に結成したバンドThousands Birdies' Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム「御身」が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督作品「0.5ミリ」(安藤サクラ主演)の主題歌を担当した他、 CM、エッセイの分野でも活躍中。2009年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。2019年まで10年続けることを目標に取り組んでいる。2020年3月に最新アルバム「北へ向かう」を発表。坂口恭平バンドやあだち麗三郎、伊賀航と組んだ3ピースバンド 冬にわかれて でも活動中。2021年「冬にわかれて」および自身の音楽レーベルとして「こほろぎ舎」を立ち上げる。
著書に「評伝 川島芳子」(文春新書)「愛し、日々」(天然文庫)「原発労働者」(講談社現代文庫)「南洋と私」(リトルモア)「あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々」(集英社)「彗星の孤独」(スタンドブックス)「天使日記」(スタンドブックス)があり、新聞、ウェブ、雑誌などでの連載を多数持つ。
http://www.sahoterao.com/ 

曽根麻央 Monthly Disc Review2025.09_Ray Bryant : Montreux '77:Monthly Disc Review

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皆さんこんにちは、曽根麻央です。
今日はピアノの名手、レイ・ブライアントによるライヴ録音のソロアルバム『Montreux '77』(Pablo Records, 1977年)をご紹介します。
ブライアントのソロピアノは、一人で演奏しているとは思えないほど厚みがあり、グルーヴは常に強力です。まさに「ジャズ・ソロピアノの教科書」とも呼べる存在ですが、同時に彼の恵まれた体格を活かした奏法は、他のピアニストには簡単に真似できないものとされています。


そのレビュー前に一つお知らせです。
今月10日ついに私・曽根麻央の4枚目のアルバム『8つの小品』がリリースされました。ジャズとクラシック、そしてワールド・ミュージック、まるで世界旅行をしているような様々な文化、景色詰め込んだ音楽をジャズトリオとオーケストラがお届けします。ぜひお手にとって聴いてください。
【amazon】
https://amzn.asia/d/eIymYNQ
【tower record】
https://tower.jp/item/6932408?srsltid=AfmBOoqThYX9q5nYRtMJUdDHnSX5lFx5wZfqf-e9jvhaQhK9OnIB35b5

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Title : 『Montreux '77』
Artist : Ray Bryant

レイ・ブライアントは1972年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでもソロ演奏を行い、その模様は『Alone at Montreux』(Prestige, 1972)として残されています。これはオスカー・ピーターソンが直前に出演をキャンセルしたため、急遽ブライアントが代役を務めた公演でした。準備不足の中で初のソロ公演を見事に成功させたことで、その後のソロピアニストとしてのキャリアの出発点となった、伝説的なステージです。
今回取り上げる『Montreux '77』は、その5年後に同じフェスティバルで行われたステージで、より洗練されたアレンジと、一般のリスナーにも親しみやすい選曲が並ぶ充実作です。個人的には『Alone at Montreux』以上におすすめしたいアルバムです。


1931年フィラデルフィア生まれ。14歳でプロ活動を開始し、地元クラブ「ブルーノート」のハウスピアニストとして経験を積みました。ニューヨークに拠点を移すまでにすでに多くの一流プレイヤーの信頼を得ており、フィラデルフィア時代の録音にはマイルス・デイヴィス『Quintet/Sextet』(1955)やソニー・ロリンズ『Work Time』(1956)などがあります。
その後はカーメン・マクレエの伴奏者を務め、エラ・フィッツジェラルドやアレサ・フランクリンといった名歌手の録音にも参加しました。
1950年代後半には『Ray Bryant Trio』(1957)などトリオ作品も発表されましたが、やはり彼の真骨頂は、ブギウギやストライドといった伝統的な左手のスタイルを都会的に洗練させ、ブルースやゴスペルと融合させたソロピアノにあります。その到達点のひとつが、この『Montreux '77』と言えるでしょう。


Take the "A" Train(Billy Strayhorn)
有名なイントロに続き、左手の8分音符が強力な推進力を生み出す冒頭曲。ソロはエリントン楽団でのレイ・ナンスの名演を踏まえたフレーズから展開されます。ブライアントは即興よりも、あらかじめ練り上げたアレンジを繰り返し披露するスタイルで知られ、この公演でも完成度の高いソロが聴けます。


Georgia On My Mind(Hoagy Carmichael, Stuart Gorrell)
ストライド奏法を基盤にしたスロー・スウィング。低音で10度をつかむ左手は、彼の大きな手のリーチあってこそ。豊かな響きが魅力です。


Jungle Town Jubilee(Ray Bryant)
短いオリジナル曲ですが、快活なテンポとストライドのリズム感が光ります。ラグタイムの伝統を継承しつつ、現代的なスイングに昇華しています。


If I Could Just Make It To Heaven(Traditional)
ゴスペル/スピリチュアルの伝承曲。ブライアントが好んで取り上げた一曲で、祈りに満ちた美しい演奏です。


Django(John Lewis)
アルバムの白眉。MJQの名曲をピアノソロにアレンジし、ルバートの重厚なイントロからストライドやブギウギを駆使して展開します。彼のレパートリーの中でも特に愛奏された一曲です。


Blues No. 6(Ray Bryant)
オリジナルのブルース。代表作「After Hours」と通じるアレンジが聴け、ブルースピアノの極致といえる演奏です。


Satin Doll(Duke Ellington, Johnny Mercer, Billy Strayhorn)
速めのテンポで演奏される定番曲。左手の4分音符のウォーキングが心地よくスウィングします。


Sometimes I Feel Like a Motherless Child(Traditional)
スピリチュアルの名曲。重厚な導入から、独特の左手パターンで静かにグルーヴが生まれていきます。


St. Louis Blues(W. C. Handy)
「ブルースの父」W.C.ハンディによる歴史的名曲を、ストライドとブギウギを織り交ぜて独自にアレンジ。途中のテンポチェンジで観客を熱狂させます。ブライアントがライヴで必ず演奏した十八番のひとつです。


Things Ain't What They Used To Be(Mercer Ellington, Ted Persons)
デューク・エリントンの息子マーサー作のブルース。晩年までアンコールでよく弾かれたブライアントの定番レパートリーで、本作の締めくくりにもふさわしい一曲です。


『Montreux '77』は、レイ・ブライアントがソロピアニストとして円熟期に到達した記録です。
ブギウギやストライドといった古い様式を土台にしながらも、モダンで洗練された響きを獲得した彼の音楽は、まさにジャズの伝統と革新の交差点に立っています。
ソロピアノでこれほど豊かなグルーヴと厚みを出せるピアニストは数少なく、今聴いても驚きと感動を与えてくれる名盤です。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Montreux '77』
Artist : Ray Bryant
LABEL : Pablo Live
発売年 : 1977年



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【SONG LIST】

01. Take The "A" Train
02. Georgia On My Mind
03. Jungle Town Jubilee
04. If I Could Just Make It To Heaven
05. Django
06. Blues N° 6
07. Satin Doll
08. Sometimes I Feel Like A Motherless Child
09. St. Louis Blues
10. Things Ain't What They Used To Be



曽根麻央『8つの小品』
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ジャズピアニスト兼作曲家・曽根麻央が贈る最新スタジオアルバム『8つの小品』。第一子誕生という人生最大の節目に生まれたこの作品は、家族の愛、日常の輝き、そして音楽への深い探求が織り込まれた45分間の組曲。緻密なオーケストレーション、ジャズとクラシックの垣根を超えた響き、そして親子の時間から生まれた優しくもダイナミックな旋律。新たな旅立ちの予感と共に、音楽の喜びを届ける一枚。

【Songs】
1. Ⅰ. Overture (feat. Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)
2. Ⅱ. The Light You'll See
3. Ⅲ. Maria's Eye
4. Ⅳ. When the Angel Cries (feat. May Inoue, Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)
5. Ⅴ. Lullaby
6. Ⅵ. Rumba (feat. Kojiro Tokunaga, Ryo Miyachi, Kan)
7. Ⅶ. Love Letter (feat. Edmar Colón)
8. Ⅷ. Finale Part 1 (feat. Kan)
9. Ⅷ. Finale Part 2 (feat. Ryo Miyachi, Hironori Suzuki)

【CD Bonus Track】
10. Waltz for Debby
11. A Song for Jobim
12. Lullaby (Piano Solo ver.)

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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』2024.07『Alone Together / Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden』2024.08『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado) / Astor Piazzolla』2024.09『Potro De Rabia Y Miel / Camarón De La Isla』2024.10『Calle 54 / Various』2024.11『Trumpets Of Michel-ange / Ibrahim Maalouf』2024.12『Sings for Only the Lonely / Frank Sinatra』2025.01『Hero Worship / Hal Crook』2025.02『Undercurrent / Kenny Drew』2025.03『Live In Toronto 1952 / Lennie Tristano Quintet』2025.04『Antidote / Chick Corea & The Spanish Heart Band』2025.05『Hot Five & Hot Seven / Louis Armstrong』2025.06『Panamonk / Danilo Pérez』2025.07『Nat King Cole Sings/George Shearing Plays / Nat King Cole、George Shearing』2025.08『Clifford Brown and Max Roach / Clifford Brown and Max Roach』

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

富士五湖ジャズフェスティバル2025 クラウドファンディング:ニュース / NEWS

「富士五湖ジャズフェスティバル2025クラウドファンディング」
9月20日の本番に向けて、皆さまのお力をお貸しください。




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【プロジェクトについて】
「富士五湖ジャズフェスティバル2025」は、若い世代の演奏家と、国内外で活躍するプロフェッショナルなミュージシャンが同じ舞台に立つ特別な音楽祭です。
地域に根ざしながら、世界とつながる音楽の場をつくり、未来の音楽文化を育むことを目指しています。


【資金の使い道】
皆さまからのご支援は、フェスティバルの質を高め、より多くの人に音楽を届けるために大切に使わせていただきます。
基本達成ライン(100万円)
予定通りフェスを開催し、必要最低限の音響・照明・ステージ環境を整えます。
150万円達成で
当日の演奏を高品質な映像として収録。プロによる撮影・編集で、支援者の皆さまに後日お届けします。
200万円達成で
追加コンサートを企画!フェス当日だけでなく、地域に音楽の場を広げます。
250万円達成で
地元の学生や子どもたちと一緒に楽しめるワークショップを開催。プロや海外ミュージシャンと触れ合える特別な機会を実現します。
300万円達成で
フェス全体のドキュメンタリー映像を制作。日本全国、そして海外へも富士五湖から音楽の魅力を発信していきます。


【ご支援のお願い】
音楽は、その場にいる人たちだけでなく、地域の未来、そして次の世代へと受け継がれていきます。
このフェスティバルを「本当に成功した!」と言える形にするために、どうかクラウドファンディングでのご支援をお願いいたします


【リターン内容】
3,000円
感謝メール & 公式ウェブサイトにお名前掲載
5,000円
FJ5オリジナルステッカー+上記
10,000円
FJ5オリジナルハンカチ+上記+ 演奏ダイジェスト映像(オンライン配信・支援者限定)
30,000円
出演者のサイン入りCDセット+上記
50,000円
フェス当日と翌日の打ち上げバーベキューライブへの特別ご招待(ペア)+記録映像(各出演バンド1曲入記念盤)+上記
100,000円
+フェスドキュメンタリー映像(完成版DVD or Blu-ray)贈呈+上記


返礼日配送予定:2025年11月10日~12月20日


「富士五湖ジャズフェスティバル2025クラウドファンディング」
申し込み・振込先はこちら

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